1. 太極拳とは
太極拳は、元々「長拳」あるいは「十三勢」と呼ばれ、「沾綿拳」「軟拳」「化拳」も呼ばれていた。清朝の乾隆時代(十八世紀初期)に、武術家である王宋岳が《太極拳論》を書き、太極陰陽の学説により拳理を解釈した。これにより「太極拳」という名前が確定した。
「太」とは古代中国語で、最大・最高という意味であり、「極」とは最高或は物事の極まった状況を指す。「太極」という言葉は、三千年前の《易経》(周易とも称されている)に記されており、この中の「易に太極あり。是両儀を生ず。両儀四象を生じ、四象八卦を生ず。八卦吉凶を定め、吉凶大業を生ず」とある。ここでの「太極」とは、万物が派生するところの本源と最高の存在範疇を示している。
2. 太極拳の発展と流派
(1) 伝統太極拳
伝統太極拳は、発展の過程において各種の流派に別れ、その主なものとして以下の5種類があげられる。「陳式太極拳」「楊式太極拳」「呉式太極拳」「武式太極拳」「孫式太極拳」。
(2) 制定太極拳
1955年国家体育運動委員会は専門家を組織し、楊式太極拳を基本として、簡単明瞭で学び易く練習し易いものという原則から簡化太極拳を制定した。「簡化二十四式太極拳」「八十八式太極拳」「二十四式総合太極拳」「四十八式太極拳」……これらの太極拳は、伝統を継承し、規範を統一する事で太極拳の普及とレベルの向上を推進する役割を果たした。現在、日本における太極拳は、この「簡化二十四式太極拳」を指す場合が多い。
太極拳コース
【簡化二十四式太極拳】
簡化二十四式太極拳は、中国政府公認の太極拳です。
その名のとおり24の動作から構成されており、動きは柔らかく、初心者でも入りやすい太極拳です。